よくあるご質問

Q.どのくらい通院すればいいですか。

治療効果は患者さんの病気の状態や症状、病気を患っていた期間などで個人差が出てしまうため、はっきりと何回とお答えすることができません。しかしながら、長期間病気を患っていた方でも数回の治療で何らかの効果が期待できます(例えば「良く眠れるようになった」や「便通が良くなった」など諸症状の変化として現れてきます)。
当院では初めのうちは週2回ほど通院していただくことが一般的です。その後は症状の改善具合に合わせて1週間に1回、2週間に1回というように間隔を空けていくように提案しています。

Q.どうして初診の時間が長いのですか。

初診時に特に時間がかかるのが問診です。本当に患者さんの病気を根本から治そうとすると、今の症状を聞くだけでは不十分です。現在・過去の体質や生活習慣、既往歴などをお聞きする中で、患者さんのお身体を少しでも理解し、東洋医学に則った正確な診断・治療につなげるためには必要不可欠なお時間です。ご理解の程よろしくお願いいたします。

Q.保険は使えますか。

日本での鍼灸治療は基本的に実費診療になります。しかしながら、次に挙げる疾患において医師の同意がある場合のみ保険適用となります。(当院では通常の治療費より1000円の減額対応とさせていただいております)医師からの要請があった場合などで、対応可能な方には個別対応をさせていただいております。・神経痛 ・リウマチ ・頚腕症候群 ・五十肩 ・腰痛症 ・頸椎捻挫後遺症 ・その他※注意点…健康保険適用となるのは、医師による適当な治療手段がない場合のみであり、医療機関と併用して同じ傷病の診療はできません。必然的に薬やシップなどの処方も治療行為となるため不可となります。さらに、定期的(6か月毎)に文書による同意も必要となります。

Q.鍼は痛くありませんか。

鍼は日本人の体質に合わせた髪の毛ほどの細さの鍼を浅く刺します。また痛みの出ないように鍼を刺すため、ほとんど痛みは感じません。また、できるだけ少ない本数で最大限の治療効果を出す「少数鍼治療」ですので、テレビで見るような身体中鍼だらけ、鍼をグリグリ動かすような術を用いた治療はしていません。多くは鍼をツボに刺して置いておく「置鍼術(置き針ともいいます)」を用います。ですので治療中にぐっすりと寝てしまう患者さんが多くいらっしゃいます。

Q.鍼は本数が多いほど効果があるのではないですか。

打つ鍼の本数が多いほどよく効くというわけではありません。治療の善し悪しは鍼の本数で決まるものではなく、身体に対して適切な刺激を与えられたかどうかで決まるものです。また、使う鍼の種類でも刺激の質や量が変わるため、その時の患者さんの状態にあった治療を行うように心がけています。

Q.鍼で感染したりしませんか。

鍼はすべてディスポーザブル鍼(高圧蒸気滅菌済み使い捨て鍼)を使用していますので、感染等の心配はありません。ご安心ください。

Q.子どもにも鍼を刺すのですか。

乳幼児や小学校低学年までは刺さない鍼を使用して治療します。この際に用いるのが鍼灸学術団体北辰会会長の藤本蓮風先生が発掘・発展させた「打鍼」や「古代鍼」です。「打鍼」は主に腹部に先の丸い鍼を当てて小さな木づちで鍼を軽く叩き刺激を与える鍼術です。心地良い音とリズムでおとなしく治療を受けてくれる子供さんが多くいます。「古代鍼」は先はとがってはいますが決して刺さず、ツボに当てたり軽く刺激を与えるなどして、気や経絡を動かす治療法です。子どもさんだけでなく、体力の弱っている方やご高齢の方や重篤な病の方にも使用しております。

Q.生理中でも鍼はできますか。

生理中でも全く問題はありません。東洋医学では生理の状態も重要な診断の1つです。その時の体調に合わせた施術を行い、生理中に月経痛を緩和させたり、前後の諸症状の改善目的で来院される方もおられます。

Q.鍼灸はどのような病気に効きますか。

鍼灸は各科疾患に適応します。
ごく一部ですが、以下は特に東洋医学(鍼灸)が得意とするものです。
○運動器疾患…肩こり・腰痛・五十肩・膝痛・肘痛・座骨神経痛・首痛・リウマチ・四肢の痺れ
       ・腱鞘炎など
○消化器疾患…慢性胃炎・下痢・便秘・胃下垂・胃痛・吐き気・嘔吐・食欲不振・逆流性食道炎
       ・胃潰瘍など
○神経系疾患…不眠症・自律神経失調症・不安神経症・鬱病・顔面神経痛または麻痺・偏頭痛
       ・肋間神経痛・帯状疱疹後の神経痛・パニック障害・寝汗・舌の痛み・動悸など
○呼吸器疾患…咳・喘息・風邪による諸症状など
○循環器疾患…高血圧・低血圧・不整脈など
○婦人科疾患…生理痛・生理不順・不妊症・子宮筋腫・子宮内膜炎・チョコレート嚢腫・陰部掻痒       ・PMS・更年期障害・不正出血・妊娠中の諸々の不調・陣痛促進・逆子
       ・出産後の体力低下など
○外科疾患…捻挫・打撲・しもやけ・骨折や外傷の早期回復など
○泌尿器疾患…膀胱炎・慢性腎炎・むくみ
       ・排尿障害(尿漏れ、尿が出にくい、頻尿、尿が濁るなど)など
○皮膚疾患…肌荒れ・湿疹全般・ヘルペス・じんましん・円形脱毛症など
○内分泌疾患…糖尿病・バセドウ病・橋本病など○耳鼻咽喉疾患 鼻炎・蓄膿・中耳炎・咽喉炎
       ・扁桃炎・耳鳴り・突発性難聴・嗅覚異常・口内炎など○眼科疾患・結膜炎
       ・ものもらい・眼性疲労・ドライアイ・視力減退・目の奥の痛みなど
○小児疾患…夜泣き・かん虫・夜尿症・小児喘息・アトピー・消化不良・下痢・便秘・チック
      ・発熱・発達障害・夜尿症・虚弱体質の改善など
○アレルギー症状…花粉症・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなど
その他、不定愁訴やがん疾患など上記以外でもお気軽にご相談ください。